未来の”働く”を考える~高校生たちの1日仕事体験 ジョブシャドウイングの取り組み~

こんにちは!
ウィルゲート2013年新卒入社の北林賢太です。人事リーダーとして採用、教育、活性化、労務などを担当していて、2015年4月からはセールスグループも兼任しています。今回は、高校生の仕事体験の取り組み”ジョブシャドウイングについて”ご紹介させていただきます。

 

ジョブシャドウイングとは

ジョブシャドウイングとはNPO法人JUKEが主催している、学生向けの仕事体験の取り組みです。「ジョブ(仕事)をシャドウィングする(社員の影となってなぞる)」という言葉通り、特別なワークを用意したりお客様扱いすることなく、普段の働いている様子を見てもらうことで、学生のみなさんに仕事を体感してもらい将来の働き方や人生について考えてもらうことを目的で行われています。

ウィルゲートは3年前から受け入れ企業として参加させていただいていて、4度目となる今年は高校1年の男子生徒5名が、仕事体験にきてくれました。
日頃、弊社のような企業と触れる機会がなく、ITベンチャー企業の社員の印象は「ひたすら一日中パソコンやっているイメージです」と言っていた彼ら。一日の職業体験を通じどう変わっていくのでしょうか?

①当日の高校生の写真

 

自分で決める自分の人生

ジョブシャドウイング当日、高校生たちの一日は、毎朝行われている全社朝礼への参加から始まりました。緊張しながらも全社員の前で一生懸命挨拶する高校生の姿を見て、会社が温かな雰囲気になるのを感じました。
朝礼が終わると、社員と一緒に執務室内の掃除、社会人マナーを研修。午後からは社員とのミーティングや社長インタビューなどを行いました。
ここでは社長インタビューの一部をご紹介します。

高校生の時は何をしてたんですか?

勉強も部活もバイトも遊びも…色々やったけど、恥ずかしながらなかなか長続きしなかったね(笑)
自分が全力で取り組めたのってどんなときだろうと考えたら、同じ想いを持った仲間と切磋琢磨していた時だったことを思い出して、周りを巻き込みビジネスを始めたのが高校生3年生の時。みんなにも、全力で取り組めることを見つけて、やりきってほしいと思ってるよ。

なぜジョブシャドウイングをはじめようと思ったんですか?

みんなのような若い世代の子たちに、働くことについて考える機会にしてほしいと感じているからかな。
高校生の頃の自分を振り返ると、将来やりたいことがなく焦りを感じてしまうこともあったけど、仕事について知る方法も分からなくて、ただ悩んでばかりだった。みんなにとって、ジョブシャドウイングが”働くことを身近に感じ、将来を真剣かつ具体的に考えるきっかけ”になればいいなと思っているよ。

みんなは、起業とかITベンチャーとかで働くイメージ湧く?

正直何をやっているかよくわからないです。

起業・ITベンチャーという道を選択した自分としては、それらがもっとみんなの選択肢として身近になってほしいとも思っていて”知らないから選ばない”というのはもったいないよね。ITベンチャーに限らず、世の中には素敵な仕事がたくさんあるから、色々知った上で自分自身の人生を決めていけるといいね。

②当日の社長との写真

高校生にとっては”社長”と近い距離で話すのは初めてだったようで、前のめりで話を聞いていた姿が印象的でした。
個人的にも”誰かが決めてくれた綺麗なキャリア”よりも、”平坦でなくても自分で考え抜いて決めたキャリア”の方が、やりがいがあると思っています。

 

高校生たちだけではなく社員への機会提供に

当日の取り組みを通じ、このジョブシャドウィングは高校生たちのキャリア支援だけではなく、社員のキャリア支援にも繋がるんだという実感を得ることもできました。
かねてから「将来は“人の選択肢や可能性を広げるロールモデル”になりたい」と言っていた1年目社員の渡辺さんの想いと、ジョブシャドウイングの意義が合致すると感じ、当日時間をとってコンテンツを任せたことがきっかけです。

当日は、渡辺さん自身のキャリア選択の軸を伝えると共に、高校生たちにも同様にキャリアについて考えてもらいました。
自分は”何がしたいのか”、”どうありたいのか”、”何をしている時に楽しいのか”…普段なかなか考えないようなテーマに向き合う中で、高校生たちも今後のキャリア選択のヒントを得ていたようでした。
自分のキャリアビジョンを話したり、高校生たちと一緒に彼らの将来を考えることで、渡辺さんの中にも多くの変化や刺激があったようです。

「入社してから4ヶ月、必死に走り続ける中での充実感はありましたが、自分の長期の目標を見つめ直す時間はなかなかとれていませんでした。そんな中こういったお話をいただけて、挑戦してみて、とても貴重な体験をさせてもらったと思っています。たったの一日ではあったものの、将来私がやりたいことと明確に繋がっていく実感がありました。こんな素敵な一期一会を、今後も大事にしていきたいですね。」

④当日の渡辺さんの写真

高校生にとっての機会提供だけではなく、参加社員にとっても自己実現の機会になることに気づき、改めてジョブシャドウイングに取り組むことの意義を感じました。

 

自分で打ち込めることを見つけて、それに取り組む

高校生たちにとっては、慣れない社会人に囲まれ、緊張しながらも一生懸命に”働くこと”を考え抜いた一日。最後の全社終礼の挨拶で、変わらず緊張しながらも堂々と話す彼らの姿に、短期間での成長を見た気がします。

「ひたすら一日中パソコンやっているイメージ」だったITベンチャーの社員が、周囲の人とコミュニケーションをとりながら仕事を進めていく姿自体が新鮮だったようで
「自分が働く姿がイメージできた!」「IT業界の印象が変わった。」「社長ってもっと怖かったり偉そうな人だと思っていたけれど、すごく話しやすい人で正直驚いた!」といったコメントがありました。

また「社員の方が”なんでもいいから自分で打ち込めるものを見つけて、それに取り組むことが大事”というのをおっしゃっていて、自分も何か本気で取り組めることを見つけたいと感じました。」と言ってくれた子もいて、小島や渡辺さんの想いが少し形になったのを感じました。

今回の取り組みを通じて改めて、人の想いが実現する瞬間はステキだなと感じました。
お客様、社員だけではなく、地域社会に対して価値貢献できる取り組みを今後も増やしていければと思います。

⑤当日の高校生の写真

公開日: 2015/09/07