アパートの一室から始まった会社が、業界トップクラスのSEOソリューション実績を誇る技術集団に成長するまでを綴ったストーリー
高校生が創業したネットベンチャー企業。急成長の中で資金調達した1億円が新規事業の失敗や組織の内部崩壊によってわずか1年と半年で底を尽きた。 絶望の中、何の後ろ盾のない若者が倒産寸前の会社をV字回復させたのは革新的な方法ではなかった。 強い絆で結ばれた100名の仲間と共に業界トップクラスの企業を作り上げた真実の物語。
株式会社ウィルゲート 代表取締役 小島 梨揮
1986年岡山県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。小学校からの幼馴染であり、専務取締役の吉岡諒と共に18歳でインターネットビジネスを開始し、2006年に株式会社ウィルゲートを設立。 設立後、間もなく倒産危機に陥り、1億の負債を背負うがそれを乗り越えて同社を業界トップクラスの企業へと導く。現在はベンチャーをメインターゲットとした成長支援サービスに注力し、”一人ひとりの『will』の実現”を目指す。
こうして出版させて頂くことが出来たのも、今のウィルゲートがあるからだと思っております。ウィルゲートを支えて信頼を寄せて頂いたお客様、応援して下さった会社の皆様、株主の皆様、社員の皆様に心より感謝申し上げます。
今、日本は20年間にわたる景気低迷や財政悪化に加え、東日本大震災と福島第1原発事故、歴史的な円高、欧州債務危機など……未曽有の逆境下にさらされています。 この日本の状況を打ち破り、10年後30年後の日本を支えるには、 挑戦的な若いビジネスマン、逆境を乗り越えていける若い人材の力が必要です。
創業から7年、その道は決して順風満帆ではなく、未熟な私とウィルゲートは多くの困難を乗り越えてきました。資金0人脈0経験0からの創業、大量退社と組織の崩壊、創業間もなくの大赤字、SEO先発企業が衰退する程の市場激戦…。 私達に特別優れているモノがあったから、逆境を乗り越えられたのではありません。必要な要素は、本人の挑戦を促す少しの勇気と、周りの人の助けです。 新しい何かに挑戦することや、困難を乗り越えることは、痛みも伴います。
しかし、一歩踏み出して挑戦してみると、本気の想いに応えてくれる人、支えてくれる人との出会いがあり、気付いた時には逆境を乗り越える力を得られていると思います。 本気の挑戦・行動が、自分の可能性と社会の可能性を広げる、そう思うのです。
私自身、至らない点が多く、数多くの先達から見れば著作の出版などおこがましいかもしれませんが、私がこれまで多くの方から学ばせて頂いたこと、 そして逆境を通して気づいたことを、1人でも多くの人に伝えたいと思い、執筆に至りました。 本書を読んでくれた方が、困難な夢に挑戦する気概を新たに持ってくれて、これから の日本に少しでも活力が生まれてくれれば、これに勝る喜びはありません。
株式会社ウィルゲート
代表取締役 小島梨揮
国内トップクラスのSEOソリューション実績を誇るウィルゲート。短期間に急成長を遂げたこの企業の軌跡には、とてつもない浮き沈みがあった。 設立以降、順調に突き進んできた会社を、新規事業の失敗や企業買収からの撤退、社員の裏切りというネガティブな事件が襲う。
生まれたての若い組織はそれに耐えきれず、崩壊は進む。メンバーはひとり、またひとりとチームを離れていく。そんな絶体絶命の危機に際して、 大きな資金力もなければ、後ろ盾もない社長にいったい何ができるのか。沈みかけたチームに結束をもたらし、超優良企業に育てあげたある起業家の物語。